皆様こんにちは 今回のS2ジャーナルはタンローの特集です。
弊社では数種類のタンローを取り扱っておりますが、今回はELタンローをご紹介致します。
名の由来にもなっている、タンニン鞣しで染色やロウケツ染にも適しているタンローですが
カービングやスタンピングを施したり、自分の好きな色に染め上げたり、、
レザークラフトを存分に楽しんで頂ける革だと思います。
原皮は北米のステアハイド。大きさは半裁で約220ds前後、厚みは2.2mmほど、
この吟面独特の白さの秘訣を含めて以下タンナーさんに色々とお話しを伺いました。
タンローの工程は他のヌメ革に比べてシンプルな印象。タンニンはミモザとケブラチョを
ブレンドした物を使います。
◎ミモザは 鞣しが強く→革が柔らかくなり→黄色味がかった色が特長。
◎ケブラチョは 鞣しが弱く→革が固くなり→赤味かった色が特長。
タイコ鞣しの早い段階で、まずミモザを漂白して洗い流すことで黄色味の抜けた独自の
乳白色の吟面に仕上がります。
画像だけでうまくお伝えするのが難しいところもありますが、、
タンナーさん曰く、ケブラチョタンニン特長の ほのかな赤味(吟面が若干薄いピンク色)
が感じられるのではないか、とのお話でした。
吟面にはアイロン加工を施していますので適度な艶感があり、更に表面の凹凸を抑えて
いますのでカービングや染色等の加工がスムーズです。
床面はこんな感じです。
実際に弊社スタッフがバスケットの刻印を打ってみました。やはり綺麗に入りますね。
ELタンローで制作した革小物をいくつかチョイスしてみました!
革本体を好みの色に染めたり、更にカービング等の加工で自由自在にオリジナルの
レザークラフトが楽しめます。是非一度ためしてみてはいかがでしょうか!
この記事を書いているうちに 私も久々にタンローで何か制作したくなってきました。
上手くできたらご紹介したいと思います。ではまた次回の投稿で。